三重県津市の小劇場・津あけぼの座/四天王寺スクエアのホームページです。

M-PAD2012は、2012年11月に開催を予定しております。

こちらでは、2011年に開催した「M-PAD2011」をご紹介します。

三重県津市内の飲食店・寺院を会場に素敵な料理と、
俳優の身体を通じて名作・古典を読むリーディング公演を開催。
演劇の面白さの一端をお料理と共にお楽しみ下さい。
津のまちにはこだわりの食事や飲み物を味わえる素敵なレストランやカフェなど、
様々な人々が集まり、食事を楽しみ、語り合える所が多くあります。
そんなお店を舞台に、お食事を楽しんで頂いた後、
さらに文学の名作や古典を東京・京都・三重の4劇団が店舗・寺院内で読んでいく
リーディング公演を開催
演劇が劇場からまちに飛び出し、飲食店・寺院とコラボレート。
飲食店などのお客様と、演劇のお客様が会することで新たな出会いや
「越境」によるモノが生まれるかも。
あたらしい演劇のかたちがココに。

M-PADとは?

三重県内で舞台芸術(パフォーミングアーツ)を飲食店や寺院など、
劇場を飛び出しコラボレート。
素敵な食事を楽しみ、リーディングによる公演も楽しめるがコンセプト。
お店が会場となりリーディング公演となる姿をお楽しみ頂くと同時に、
演劇の面白さの一端を食事と共に楽しんで頂こうと思っております。

Mie(三重県)で、Performing Arts(舞台芸術)を、Dinner(夕食)・Dining(食事)・Delicious(美味しい)
舞台芸術と食事・飲食店などの融合を考え、これらの頭文字を取って、
「M-PAD」といたしました。

ProgramA・2011年11月22日(火)
横光利一「春は馬車に乗って」×中津軒(津市中央)×shelf(東京)

津市内の老舗洋食店「中津軒」がM-PAD2011幕開けの会場。
名物料理「メアベア」を中心のコースを料理提供。
リーディングは東京・名古屋などで活躍中のshelfが登場、
作品は横光利一「春は馬車に乗って」。
病に臥せる妻と看病を続ける夫、時に傷つけあい、また夫婦間の深い愛を感じさせるこの作品は、横光利一の実際の人生を反映したモノとも言われています。

作:横光利一
演出:矢野靖人(shelf)
出演:川渕優子・春日茉衣・鈴木正孝(一徳会/K・A・G)


会場・中津軒(津市中央5-5)

明治44年創業の老舗洋食店。自家製デミグラスソースは、創業以来の変わらぬ味。
ハヤシライスやタンシチュー、そして初代シェフが考案した名物料理「メアベア」は絶品。

shelf(東京)

"shelf"はbook shelf(本棚)の意。沢山のテキストが堆積・混在する書架をモチーフに活動を展開。俳優の「語り」に力点をおきつつ、古典、近代戯曲を主な題材として舞台作品を制作し続けている。演劇や舞台芸術一般を、すべて個人とコミュニティとの接点で起こる事象(コミュニケーション)であり、と同時にそのコミュニケーションの様態を追求し、関わり方を検証し続けてきたメディアであると考え、単に作品を以てそれを示すだけでなく、舞台芸術の枠組みを再提示する意図から、近年はワークショップや、プロデュース事業なども多く行う。活動の拠点は主に東京、名古屋など。2008年8月『Little Eyolf ―ちいさなエイヨルフ―』(作/ヘンリック・イプセン )利賀公演にて、所属俳優の川渕優子が、利賀演劇人コンクール2008<最優秀演劇人賞>を受賞。同年10月、同作品名古屋公演(会場:七ツ寺共同スタジオ)にて、名古屋市民芸術祭2008<審査員特別賞>受賞。
shelfホームページ http://theatre-shelf.org/

ProgramB・2011年11月23日(水・祝)
江戸川乱歩「赤い部屋」×Cafe Hibicore(津市美里町)×このしたやみ(京都)


ProgramBは津市美里町の昭和16年に建てられた古民家を利用したカフェ・cafe Hibicoreが会場。
一歩踏み入れた瞬間に、懐かしさを抱かずにはいられない店内で、
上演される作品は江戸川乱歩の「赤い部屋」。
上演は利賀演出家コンクールで最高賞を受賞した演出家・山口浩章率いる
京都のユニットこのしたやみ。
古民家カフェならではのおばんざい中心のお食事と、
乱歩の怪奇短編小説の融合、お楽しみ下さい。

作:江戸川乱歩
演出:山口浩章(このしたやみ)
出演:二口大学・広田ゆうみ


会場:cafe Hibicore(津市美里町三郷369)

伊賀街道を少し脇道に入ると、青い暖簾をかかげた門。昭和16年に建てられた古民家がカフェヒビコレ。
何ということのない普通の民家の中にちゃぶ台が並んでいる、しかし、どことなく懐かしい匂いがしてくるそんなお店です。
cafe Hibicoreホームページ http://www.hibicore.com/

このしたやみ(京都)

2007年2月、Kyoto演劇フェスティバルの実行委員企画として「傘をどうぞ」「ソウルの落日」の上演にて演出 山口浩章、俳優 二口大学、広田ゆうみ という座組みで取り組む。以降、同年8月の利賀演劇フェスティバル及び、9月の京都府立芸術会館ぶんげいマスターピース競演チェーホフにおいて、「熊」を上演し、このたび、長期的にこの3人で芝居創りに取り組もうと〈このしたやみ〉を結成。〈このしたやみ〉というのは、強い日差しの中、木の下にできる、濃い、しっとりとした影のこと。
 京都を主な活動の中心とするが、各地で公演を行い、2009/2010年と三重・津あけぼの座で公演、岐阜・鳥取・石川などでも公演を行う。
2011年夏に富山県利賀で開催された、利賀演劇人コンクールで、このしたやみ上演の「紙風船」(岸田國士作)が、高く評価され、演出担当の山口浩章は、最高賞に当たる「優秀演劇人賞(演出)」を受賞した。
このしたやみホームページ http://konoshitayami.sensyuuraku.com/

ProgramC・2011年11月24日(木)
宮沢賢治「よだかの星」×塔世山 四天王寺(津市栄町)×第七劇場(東京)


ProgramCは津市栄町の古刹・塔世山 四天王寺が会場。
三重県庁などオフィスビル群の近くにありながら、
境内に入ると喧噪を忘れる静寂さと厳かさが訪れる。
四天王寺では、今冬隣の四天王会館にオープンする喫茶「tayu-tau」が
フランスの家庭料理を提供。中庭が見える会場でお食事を頂いた後は、
第七劇場による宮沢賢治「よだかの星」リーディング。
生きることに絶望する「よだか」の哀しみを中庭を使った野外上演でご覧頂きます。

作:宮沢賢治
構成・演出:鳴海康平(第七劇場)
出演:小菅紘史・中村早香(ひょっとこ乱舞)


会場:塔世山 四天王寺(津市栄町1丁目892)

曹洞宗の中本山・塔世山 四天王寺。聖徳太子の建立と伝えられ、津の町を開いた築城の名手・藤堂高虎とのゆかりが深い。
毎週日曜日・朝8時からの座禅会も恒例となっている古刹。
お食事は、今冬、四天王会館1階にオープン予定の喫茶tayu-tauが、フランスの家庭料理をベースにした洋食をご提供いたします。
四天王寺ホームページ http://www.sitennoji.net/
喫茶tayu-tau ブログ(お店を作る日誌になっています)
http://d.hatena.ne.jp/re-tayu-tau/

第七劇場(東京)

1999年、演出家鳴海康平と数名の俳優によって創設。作品製作時以外には、日本人独特の身体性を発展させた俳優訓練を恒常的に行いながら、日本の古典芸能である「能」や「歌舞伎」の動きや、舞踏やコンテンポラリーダンスの要素を取り入れた作品を製作。
 TVや映画などの映像表現、「文学の演劇的発展」などとは異なる演劇独特の表現効果を追求する演劇を目指し作品を製作。また演劇に関する状況を研究・改善するための運動も行う。東京を中心に活動。
 日本各地のみならず、国際演劇祭への作品出品など、世界的な活動も行いフランス・ドイツなどの公演を行う。
 2006年、ユニークポイントとともに都内にアトリエ(atelier SENTIO)を構え、拠点とする。近年では2010年12月に「かもめ」(チェーホフ作)を三重県文化会館で上演。好評を博した。
第七劇場ホームページ http://dainanagekijo.org/

ProgramD・2011年11月25日(金)
太宰治「赤い太鼓」×割烹 両口屋(津市岩田)×劇団Hi!Position!!(三重)


ProgramDは津市岩田の創業80周年を迎える割烹 両口屋が会場。
津の名物「うなぎ」を味わって頂いた後は、
津あけぼの座専属劇団でもある劇団Hi!Position!!が太宰治「赤い太鼓」をリーディング。
井原西鶴の作品を元に太宰治が書いた「新釈諸国噺」、その一編が「赤い太鼓」。窮乏を救う金百両をめぐって、
判官が提案した「赤い太鼓」との関係。鮮やかな結末にご期待下さい。

作:太宰治
演出:油田晃(劇団Hi!Position!!)
出演:ジョージ・山中秀太郎


会場:割烹 両口屋(津市岩田6-26)

昭和6年創業、今年で80周年を迎える津の名物「うなぎ」料理を営むお店。
自慢のたれは創業以来、現在の四代目まで引き継がれた伝統の味。
割烹 両口屋ホームページ http://www.tsu-ryoguchiya.com/


劇団Hi!Position!!(三重)

劇作家・演出家・ワークショップデザイナーの油田晃が中心となり2008年2月に結成。
津あけぼの座の専属劇団として公演を重ねる。津あけぼの座の他、2010/2011年と京都で公演。
三重県でも希少な「現代演劇の上演を行う」ことを前面に押し出し、
演劇の持つ可能性、演劇と社会の接点を探っていくことを劇団の目標とする。
劇団システムでは珍しい、油田晃・橋本純司の2名の劇作家・演出家が所属。
オリジナル作品の上演を続ける一方で2010年から、津あけぼの座で名作・古典を舞台上で
俳優がリーディングする「読み会」を隔月ペースで開催している。

津あけぼの座 リーディング作品一挙上演 2011年11月26日(土)


横光利一「春は馬車に乗って」×shelf(東京)
江戸川乱歩「赤い部屋」×このしたやみ(京都)
宮沢賢治「よだかの星」×第七劇場(東京)
太宰治「赤い太鼓」×劇団Hi!Position!!(三重)

4日間の各飲食店・寺院で行われたリーディング4作品を津あけぼの座で一挙上演。
各会場とはまた違う、津あけぼの座での4作品の競演をお楽しみ下さい。


津あけぼの座

Tel:059-222-1101 Fax:059-222-1109
Mail:info@akebonoza.net

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催事情報

三重県を中心とした舞台芸術情報サイト
「ぱふぉ」でも紹介されています。
インタビューなどもあり。ご覧くださいませ。
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2024年
2月17日(土)・18日(日)
三重大学 劇団アディスト第14回公演
「お立ち台」「木から落ちた猿」
チケット予約受付中
2月17日(土)19:00開演
2月18日(日)14:00開演